2019年06月29日

梅雨の合間に『アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場』観てきた。

 新宿武蔵野館に『アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場』を観に行く。金曜日10時の回、客は30人ほどで自分が見る限りすべて男。中年以上が多し。

 舞台は1941年から始まるフィンランドとソビエトとの継続戦争でのフィンランド軍兵士たちの物語。

 継続戦争というからにはその前にもう一つ戦争があり、1939年11月から1940年3月の間にあった冬戦争がそれ。当時のフィンランドを巡る状況は具体的に説明するとめんどくさいので簡単に説明すると、独ソ不可侵条約で「フィンランドがソ連の勢力範囲ですよ」と当事者不在で決められ戦争をふっかけられた感じ。
 当時のソビエト軍は粛清で有能な指揮官がおらず、一方のフィンランド軍も死に物狂いで防衛したため、フィンランドの領土の10分の1を獲得したもののソビエトが完全にフィンランドを勢力圏下に置くことはできなかった。
 それを見ていたナチスドイツが「ソビエト軍弱いジャン!」と考えて始めたのが独ソ戦。フランス・イギリスともフィンランドには同情的だったけれど、地理的なこととナチスドイツとの軍事的な緊張状態で援助が受けられずフィンランドは自分を売り渡したナチスドイツと結びつき、独ソ戦開始とともにそれに乗っかり旧領土の復活を目論んだのが継続戦争です。
 (ヽ´ω`)

 映画内容は「愛国心バリバリひゃっほー」みたいな話ではなく、当時の一般兵士の戦争に対してのモチベーションがよく現れてます。最初のうちは領土回復のための戦争であることで戦意高く進みますが、領土回復後に戦争が終わることはなくソビエト領土内へ進行し、今度は自分たちが侵略者に変わります。戦争が長引くに連れ少しずつ厭戦気分も漂い上官や政治家を皮肉ったりします。この辺りは原作者が当時の戦争の従軍兵士だったのでリアルなのでしょう。後退戦で戦力比を無視してひたすら無謀な攻撃を命令する上官は敵軍以上に脅威です。
 (ヽ´ω`)
 その上官の死にっぷりはなかなか良いです。
 (ヽ´ω`)

 地べたを這いずる歩兵戦においては地味で着実な戦いが生き残るすべであり、英雄的な行動は得てして死を招きます。主人公の一人の冬戦争からの戦闘経験豊富な古参兵ロッカ伍長は、若手将校のカリルオトがやろうとした突撃を止め少しずつ塹壕を潰していきます。この映画全体の演出が上手いのですが塹壕戦での敵兵がよく見えません。塹壕はジグザグになっており、よく見えない敵に手榴弾を投げ近づき銃を撃つということを繰り返します。地味だけど緊張感があります。
 後半において無謀な戦闘で部隊の士官が尽く戦死していき戦線が崩壊します。ロッカが部隊を渡河させて後退させていたときも、森林からの攻撃は敵のマズルフラッシュしか見えず、近づいてきているはずの敵が見えないのが心理的に怖いです。
 (ヽ´ω`)

 ロッカ伍長、時々ニュータイプ的強さを発揮しますが、アムロと違うのは「相手は人間ではなく敵だ」と言って殺しまくります。塹壕で歩哨中にそこらに落ちている木で彫刻やって懲罰を命令されますが、「そんな無駄なゲームはしたくねぇ!」と言ってやらず、逆に歩哨中に敵を捕まえちゃいます。その戦功で特別休暇もらって妻の元へ。スゲェなロッカ伍長。
(ヽ´ω`)

 途中でロッカと他の仲間二人とでロシア人女性のアパートみたいなところへ行くのですが、売春的なことなのか何なのかいまいちわからず。日本での上映版が本国版に比べて,だいぶカットされてるせいなのか?
(ヽ´ω`)

 マキシム重機関銃とかラフティ対戦車ライフルとか軍オタが好きそうな武器もふんだんに出ます。T34戦車も出ますが本物っぽいのでフィンランドが鹵獲してたものかな?流石に戦車を壊すシーンは煙だけだして破壊した感じにしてます。
 (ヽ´ω`)

DSC_0101.jpg

 サウナシーンがフィンランドっぽい。
 (ヽ´ω`)

 2時間以上ありますが全く長く感じず、フィンランド本国版もみたいですね。
 (ヽ´ω`)

 (ヽ´ω`)☆☆☆☆☆(ヽ´ω`)

DSC_0102.jpg
DSC_0103.jpg

 歌舞伎町ブラブラして昼ごお半食べて帰宅。
 (ヽ´ω`)

posted by KIKI at 10:00| Comment(0) | カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: